デュースベルク(読み)でゅーすべるく(その他表記)Friedrich Carl Duisberg

日本大百科全書(ニッポニカ) 「デュースベルク」の意味・わかりやすい解説

デュースベルク
でゅーすべるく
Friedrich Carl Duisberg
(1861―1935)

ドイツの化学者、実業家。バーメンの生まれ。ゲッティンゲン大学イエナ大学で学び学位をとる。1883年にバイエル商会エルバーフェルト染料製造所に就職アゾ染料中心に多くの研究を成功させた。そのなかの一つがベンゾプルプリンB。また基礎研究と工業的製造とを巧みに結び付け、企業を発展させた。後年バーディシェ・アニリン・ウント・ソーダ・ファブリク社(BASF)およびベルリン・アニリン会社との企業合同によりイー・ゲー・ファルベンという一大企業を設立し、その経営にあたった。

[川又淳司]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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