世界の観光地名がわかる事典 「デルフィ遺跡」の解説 デルフィいせき【デルフィ遺跡】 ギリシアの首都アテネの北西約178km、パルナッソス山の南麓にある、古代ギリシア時代にアポロンの神託(神のお告げ)が行われた聖域。古代ギリシア人たちは、ここを世界の中心「大地のへそ」と考えていた。この遺跡は、紀元前4世紀ごろのドーリア式のアポロン神殿を中心としていて、同神殿に続く参道には、シキオン、シフノス、シラクサ、アテネなど、ギリシアの各ポリスから奉納された品々を収める宝物庫や彫像が立ち並んでいるほか、野外劇場、スタディオン(競技場)、ギムナシオン(体育館)など、さまざまな遺構がある。また、この遺跡には、紀元前370年ごろに建造されたドーリア式のアテナプロナイア神殿を中心としたアテナイの聖域(マルマリア)があり、この一角では、紀元前380年ごろに建造された円形神殿(トロス)がたいへん有名である。世界遺産に登録されている。 出典 講談社世界の観光地名がわかる事典について 情報