デーバラージャ(その他表記)Devaraja

改訂新版 世界大百科事典 「デーバラージャ」の意味・わかりやすい解説

デーバラージャ
Devaraja

カンボジアのアンコール朝時代前半(9~12世紀)における王権の神秘的な側面を説明したインド起源の神王思想。サンスクリットで〈諸神の王〉の意味で,カンボジアの碑刻文では〈神即王〉と解釈する。地上における神の化身としての王に対するカンボジア的な考え方である。都城の中央にある大寺院の高塔内において,バラモン祭司の介添えにより神と王が合致した特別なリンガシバ神の象徴たる男根)または神像を安置し,礼拝していたという。碑刻文によれば,ジャヤバルマン2世が802年にマヘンドラパルバタ(プノンクレーン丘)でリンガをデーバラージャとして創設し,王国の守護神とした。遷都に従ってデーバラージャも共に動いたといわれる。また,諸神の王としてシバ神が特に神聖化され,地上の支配者であるカンボジアの諸王を守護冥加したという説もある。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

初冠,加冠,烏帽子着ともいう。男子が成人し,髪形,服装を改め,初めて冠をつける儀式。元服の時期は一定しなかったが,11歳から 17歳の間に行われた。儀式は時代,身分などによって異なり,平安時代には髪を...

元服の用語解説を読む