介添え(読み)カイゾエ

デジタル大辞泉 「介添え」の意味・読み・例文・類語

かい‐ぞえ〔‐ぞへ〕【介添え】

[名](スル)《「かきそえ」の音変化》
そばに付き添って世話をすること。また、その人。
結婚式で、新婦に付き添って世話をすること。また、その役の女性。昔はその女性が実家から新婦についてゆき、里帰りまでその身辺の世話をした。
[補説]「介」は当て字
[類語]看護介抱養護看病世話心配扶助扶育御守おも付き添い介助介護面倒見めんどうみケア

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「介添え」の意味・読み・例文・類語

かい‐ぞえ‥ぞへ【介添・介副】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「かい」は「かき」の変化した語。「介」はあて字。「かいそえ」とも )
  2. 付き添って世話をすること。また、その人。後見。介錯(かいしゃく)
    1. [初出の実例]「かい副(ゾヘ)の侍二人をば、烏帽子花田のうち絹を重ねて」(出典太平記(14C後)一三)
  3. 嫁入りのとき、新婦に付き添って世話をすること。また、その女。かいぞえ女。
    1. [初出の実例]「或時中の嶋何屋とかやへ替添(カイゾヘ)せしが」(出典:浮世草子・好色一代女(1686)四)
  4. 笠懸、犬追物などが催されるとき、射手を助けて事を行なうこと。また、その人。
    1. [初出の実例]「かいぞへの者は、射手装束のむすびめ、又とぢめ、弓矢等にいたる迄能あらためて出たたせ申也」(出典:笠懸日記‐上(古事類苑・武技九))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

世界の電気自動車市場

米テスラと低価格EVでシェアを広げる中国大手、比亜迪(BYD)が激しいトップ争いを繰り広げている。英調査会社グローバルデータによると、2023年の世界販売台数は約978万7千台。ガソリン車などを含む...

世界の電気自動車市場の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android