日本大百科全書(ニッポニカ) 「トウヨウヒナコウモリ」の意味・わかりやすい解説 トウヨウヒナコウモリとうようひなこうもり / 東洋雛蝙蝠Oriental particolored bat[学] Vespertilio orientalis 哺乳(ほにゅう)綱翼手目ヒナコウモリ科の動物。ウスリー地方、中国、日本では北海道、本州に分布する。虫食性で、洞窟(どうくつ)、人家、森林などにすむ。前腕長50ミリメートル、頭胴長70ミリメートル前後。耳介は幅と長さがほぼ同じで、その先端は丸く、耳珠はキノコ形。体の背面は茶褐色または淡褐色で、霜降り状を呈し、腹面はやや淡い。6月から7月にかけて、人家や洞窟などに大群をつくり、1産1~2子を産む。[吉行瑞子] コウモリのおもな種類(2)〔標本画〕 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例