とっこに取る(読み)トッコニトル

デジタル大辞泉 「とっこに取る」の意味・読み・例文・類語

とっこに・る

相手のささいな言動にいいがかりをつける。言質げんちにとる。
葉子の曽つての言葉を―・るには」〈秋声仮装人物

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「とっこに取る」の意味・読み・例文・類語

とっこ に= 取(と)る[=する]

相手を困らせるためのきっかけにする。言質(げんち)にとる。言い掛かりを付ける。からむ。
※雑俳・川柳評万句合‐明和三(1766)満三「もてぬ奴つなんぞとっこに取る気なり」
※にごりえ(1895)〈樋口一葉〉七「お力の仕方が憎くらしさに思ひあまって言った事を、とっこに取って出てゆけとまでは」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android