日本大百科全書(ニッポニカ) 「トッカリ」の意味・わかりやすい解説 トッカリとっかり / 海豹earless sealtrue sealPhocids seal 哺乳(ほにゅう)綱鰭脚(ききゃく)目アザラシ科に属する動物を総称するアイヌ語。北海道に生息するアザラシは、オホーツク海にゴマフアザラシ、フイリアザラシ(ワモンアザラシ)、クラカケアザラシ、アゴヒゲアザラシ、太平洋沿岸にゼニガタアザラシの5種である。これらを総称してトッカリという。現在でも漁民など普通はアザラシをトッカリとよぶ。ウイルタ語やギリヤーク語では各種ごとに、また年齢区分までした呼び名がある。重要な生活資源であったためであるが、現在では直接生活に資することはない。[内藤靖彦] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例