ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クラカケアザラシ」の意味・わかりやすい解説
クラカケアザラシ
Phoca fasciata; ribbon seal
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鰭脚(ききやく)目アザラシ科の哺乳類。眼が大きい沖合性のアザラシで,陸岸ではめったに見られない。名は成獣の雄の体側,腰部に見られる黒地に白色バンドのくらをかけたような鮮やかな体色模様による。幼獣,雌には雄のような模様は発達しない。雄の模様は二次性徴的なため,繁殖生態と関係すると思われている。体長は1.6m前後,体重は雄は90kg以上,雌は80kgほどになる。オホーツク海,ベーリング海のみに分布し,海氷期には海氷にのっているが,海氷が溶けた後はずっと沖合で水中生活をする。眼が大きく,気管支付近から胸気囊が発達していることから深潜水能力をもつと思われる。海氷上では一つのパックアイスに必ず単独でおり群れをつくらない。繁殖期以外は雌雄別々に分布すると考えられている。産業的利用価値は少なく捕獲はあまりされなかった。
→アザラシ
執筆者:内藤 靖彦
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
哺乳(ほにゅう)綱鰭脚(ききゃく)目アザラシ科の海産動物。別名リボンアザラシ。ベーリング海、オホーツク海にだけ生息し、北海道北東部には流氷に乗って姿をみせる。体長は約1.8メートル。体色は濃茶灰色。雄には幅広い白色帯が頭からのど、前肢の周り、腰部にあり、白色帯で囲まれた背部が鞍状にみえる。雌には白色帯はない。流氷上や人里離れた島で生活し、前肢先端を曲げ、半立ちの姿勢で活発に動き回る。神経質で警戒心が強く、飼育はむずかしい。
[鳥羽山照夫]
出典 小学館の図鑑NEO[新版]動物小学館の図鑑NEO[新版]動物について 情報
…南半球では種分化を促す陸地の障壁が北半球ほど複雑でないため種類が少ない。北半球では,北太平洋にクラカケアザラシ(イラスト),アゴヒゲアザラシ,ゴマフアザラシ(イラスト)の3種,北大西洋にハイイロアザラシ(イラスト),ズキンアザラシ,タテゴトアザラシ(イラスト)の3種,両方にワモンアザラシ(イラスト),ゼニガタアザラシ(イラスト)の2種が分布する。北半球の低緯度地方にはモンクアザラシ類3種とキタゾウアザラシが分布し,カスピ海やバイカル湖にもワモンアザラシ類2種が分布する。…
※「クラカケアザラシ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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