とばつく(読み)トバツク

デジタル大辞泉 「とばつく」の意味・読み・例文・類語

とば‐つ・く

[動カ四]そわそわする。落ち着かず、騒ぎたてる。
少し喧嘩口論にも―・くものなり」〈甲陽軍鑑・一三〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「とばつく」の意味・読み・例文・類語

とば‐つ・く

  1. 〘 自動詞 カ行四段活用 〙 ( 「つく」は接尾語。「とはつく」とも )
  2. 狼狽(ろうばい)する。騒ぎたてる。そわそわする。軽率なことをする。うろつく。
    1. [初出の実例]「Tobatçuqi, qu, ita(トバツク)、または、Tofatçuqu(トハツク)」(出典日葡辞書(1603‐04))
    2. 「無穿鑿にて、少の喧𠵅・口論にもとばつく物なり」(出典:甲陽軍鑑(17C初)品一三)
  3. 足がよろめく。ふらつく。
    1. [初出の実例]「誤まって爪づき、提灯の灯消える。『ハテ、とばついて麁相な』」(出典:歌舞伎・傾城黄金鱐(1782)四幕)

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