トミージョン手術(読み)トミージョンシュジュツ

デジタル大辞泉 「トミージョン手術」の意味・読み・例文・類語

トミージョン‐しゅじゅつ【トミージョン手術】

損傷した肘の靭帯じんたいを切除し、そこに正常なけんを移植する手術野球投手が多く受ける。名称は、最初にこの手術を受けた米国の投手トミー=ジョンにちなむ。側副靭帯再建手術

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共同通信ニュース用語解説 「トミージョン手術」の解説

トミー・ジョン手術

損傷した肘の靱帯じんたいを切除し、他の部位から正常なけんを移植する手術。1970年代にフランク・ジョーブ博士(故人)によって考案され、当時ドジャースのトミー・ジョン投手が74年に初めて受けたことからこう呼ばれる。124勝していた同投手は手術後、46歳で引退するまでさらに164勝を上乗せした。日本選手では村田兆治むらた・ちょうじ氏、桑田真澄くわた・ますみ氏のほか現役では松坂大輔まつざか・だいすけ和田毅わだ・つよし藤川球児ふじかわ・きゅうじの3投手らが受け、復帰している。(共同)

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知恵蔵mini 「トミージョン手術」の解説

トミー・ジョン手術

米国の整形外科医フランク・ジョーブが発案した肘の靭帯(じんたい)再建手術通称。側副靭帯再建手術。損傷した肘の靱帯を切除して他の部分の正常な腱(けん)を移植し、損傷前の状態にまで回復させることを目的とする。1974年に米国メジャーリーグ投手だったトミー・ジョンが初めてこの手術を受けたため、この名がついた。以降2015年までに、野球投手が千人以上この手術を受けており、同手術を受けたメジャーリーグ投手の復帰率は80%程度といわれる。日本では83年に村田兆治(当時ロッテ投手)が左手首の腱を右肘に移植し85年に復帰して17勝をあげた。続いて88年に荒木大輔が、95年に桑田真澄が同手術を受けている。2015年3月にはダルビッシュ有が手術に踏み切り成功した。

(2016-2-26)

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