トヨタIMTS

日本の自動車技術240選 「トヨタIMTS」の解説

トヨタ IMTS

IMTS(Intelligent Multi-Mode Transit System) の最大の特徴は、従来の地上設備主体とした軌道系交通システムに対し、極力車両側の制御装置走行を行う自律型システムであり、専用道では自動運転・隊列走行、一般道では通常の路線バスとして手動運転を行うデュアルモードタイプのシステムである。四ガイドレールを用いないで車線保持を行う非接触による案内制御、連結器を用いないで行う隊列走行制御(電子連結)、地上設備とレーダーや他の車載機器の併用による編成同士の衝突防止制御など、既存のシステムにないIMTS特有の機能を有する。                                                                         保管場所トヨタ博物館
製作(製造)年2004
製作者(社)トヨタ自動車株式会社
資料の種類愛知万博会場内運行
現状トヨタ博物館展示
車名IMTS(Intelligent Multi-Mode Transit System)
モデル名
会社名トヨタ自動車株式会社
製作開始年2004
設計者トヨタ自動車株式会社
車種・用途路線バス(中距離・中量輸送)
実車所在/模型トヨタ博物館
スタイル低床大型ノンステップバス 
エピソード・話題性・デュアルモード走行 専用道の自動運転・隊列走行と、一般道の手動運転。利用者の多い地域は隊列走行、利用者の少ない地域は手動で行い、輸送力確保と経済性の両立が可能である。・専用道に設置された磁気マーカーを車両側で感知することにより、専用道上の車両位置を把握。ゆえに、自律的に駅での停止・発進や速度を車載コンピューターで制御する。・隊列を組んでいる車両同士の衝突防止は、地上側の設備による閉そく制御を行う。・〔隊列台数〕3台、〔運行速度〕最高速度30km/h、平均速度20km/h、〔最大減速度〕0.2G、〔隊列車間距離〕走行中:数m、停止時:1.5m
ハイブリッドシステム形式なし
参考文献トヨタIMTSにおける自動運転技術について、青木啓二他、TOYOTA Technical Review Vol.51 No.2IMTS、青木啓二他、自動車技術会中部支部報 2005.No.56
車両紹介〔車線検出システム〕車線検出精度±15mm、磁気式レーンマーカ(材料:ネオジューム)と一方磁気センサーで横方向を検出〔車線保持制御〕磁気式レーンマーカの直上にくるようにステアリングを自動制御〔非接触分岐〕分岐路の磁気式レーンマーカをS極とN極で分け、車両側で走行する磁気極性を指示する。〔隊列走行制御システム〕車々間通信を行い一つの車群として走行〔衝突防止制御システム〕他の隊列の最後尾車との衝突を防止。距離検出相対車間距離を検出。距離検出①車載ミリ波レーダ ②車々間通信(隊列間通信) ③地上車両検出装置

出典 社団法人自動車技術会日本の自動車技術240選について 情報

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