連結器(読み)れんけつき

日本大百科全書(ニッポニカ)「連結器」の解説

連結器
れんけつき

鉄道車両において、車両と車両を連結し、引張り力やブレーキ力を車体間に伝達して走行させる装置。連結・解放が容易に行え、十分な強度をもち、曲線や分岐器、勾配(こうばい)などを通過するときに車両を安全に走行させる機能などをもつことが必要である。種類としては、機関車および貨車主体に使用されている自動連結器電車および新幹線電車に使用されている密着連結器、高速貨車・特急寝台客車・ディーゼル動車および一部の私鉄の電車に使用されている密着式自動連結器に大別される。そのほか特殊な連結器として、固定編成車に使用されている固定連結器などがある。密着式自動連結器の一部には、空気管や電気回路を同時に連結できるものもある。連結器は堅牢(けんろう)な鋳鉄製の頭部と胴からなっており、緩衝器と組み合わせて連結装置として使用する。

 列車は連結、発進、走行中の加減速時などに急激な変化があると、前後に衝動を生ずる。緩衝器はこの急激な列車の変化による運動の変化を吸収し、車両および積み荷などの破壊や乗り心地を損なわないようにする機能を有する。緩衝素材として、金属ばねゴム、および流体を用いたものに大別されるが、現在日本では、ゴムおよび流体を使用したものが主体である。

[柿沼博彦]


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精選版 日本国語大辞典「連結器」の解説

れんけつ‐き【連結器】

〙 鉄道で、車両と車両とを連結する装置。自動連結器と密着連結器とに大きく分けられる。〔現代大辞典(1922)〕

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世界大百科事典内の連結器の言及

【鉄道車両】より

…前者は車輪がレールから外れることを防ぎ,後者は輪軸がレールの上を転送しながら左右いずれかに偏ったとき,中央に戻る力を与えることにより,車両が脱線することなく安定して走行することを可能にする。また,鉄道車両は一般に他の車両とつながるための連結器をもち,多数の車両が連結されて列車として輸送を行うことも一つの特色である。 鉄道車両の重量は,日本国有鉄道(現JR)においては客貨車の軸重(1軸当りの重量)は13t以下,機関車で16t以下,新幹線電車では16t以下(東海道,山陽),または17t以下(東北,上越)を標準としているが,ヨーロッパでは最大20~25t,アメリカでは30t以上のところもある。…

※「連結器」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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