岩石学辞典
「トランスフォーミズム」の解説
トランスフォーミズム
生物学的な意味では進化の学説であるが,地質学的な意味では,ある種の火成岩はおそらく超変成作用(ultrametamorphism)の生成によるものであるという学説をいう.特に花崗岩の成因をマグマ起源ではなく,交代作用など変成作用の観点に立って論ずる学説で,このような説を信奉する人々を交代論者(transformist)という[Reynolds : 1947].トランスフォーミズムによる花崗岩の成因にもさまざまな考えがある.
出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報
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世界大百科事典(旧版)内のトランスフォーミズムの言及
【花コウ岩化作用(花崗岩化作用)】より
…花コウ岩とは異なる化学組成と組織をもつ岩石(たとえば砂岩や泥岩)から溶融状態(マグマ)を経ずに物質の出入りによって花コウ岩に変化する一群の過程の総称である。トランスフォーミズムtransformismともいう。花コウ岩は玄武岩に次いで地表によく見られる岩石であり,とくに安定大陸(楯状地)の中核部や周辺の造山帯の中軸部に大量に出現している。…
※「トランスフォーミズム」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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