岩石学辞典 「トラヴァーチン」の解説 トラヴァーチン 石灰華(tufa)の一種で,一般に明るい色で密度があり,緻密または多孔質.しばしば不規則な層で空洞を通じて網目状に分かれ,生物による生化学的な部分もある.石灰を含んだ水が,温泉の周囲や断層に沿って,流れの底に沿って撹拌されて形成されたものである.トラヴァーチン堆積物は,かつての湖底を広く覆っていたと考えられ,普通は装飾用石材または塊であれば建築石材として高価である[Vitruvius : 10 B.C., Pettijohn : 1949]. 出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報