トリアノン(その他表記)Trianon

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「トリアノン」の意味・わかりやすい解説

トリアノン
Trianon

フランスのベルサイユ宮殿庭園内に建てられた娯楽,休息用の小宮殿。1687~88年ジュール・アルドゥアン・マンサールが建築したグラン・トリアノンと 1762~68年アンジュ=ジャック・ガブリエルが建てたプチ・トリアノンがある。初めは「磁器のトリアノン」として 1670~71年に建てられ,外壁をファイアンスの陶板で飾っていた。シノアズリー流行の時期で,当時世界の七不思議の一つといわれた南京報恩寺の瑠璃塔に触発されて,ルイ14世がモンテスパン侯夫人のために建てたが,1687年に解体されグラン・トリアノンに代わった。グラン・トリアノンは古典的外観とルイ14世様式の室内装飾を駆使し,機能的プランと構成から生まれたマンサールの傑作の一つ。プチ・トリアノンはルイ15世によってポンパドゥール侯夫人のために建築され,のちにデュ・バリー夫人,マリ・アントアネットらが愛用した。プチ・トリアノンのフランス庭園側ファサードは美しい階段と 4本の柱で飾られたガブリエルの傑作である。現在グラン・トリアノンは迎賓館に使われている。

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