ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「トリウム炉」の意味・わかりやすい解説 トリウム炉トリウムろthorium reactor トリウムを核燃料親物質に使う原子炉。天然に存在するトリウム 232はそのままでは核燃料にならないので,原子炉を利用して中性子を吸収させてやり,ウラン 233に転換して初めて核燃料となる。このようにして使われるトリウム燃料では,熱中性子炉でも燃料の増殖割合を1より大きくできる可能性があり,各国で研究が進められてきたが,ウラン 233の核分裂生成物の処理のしにくさなどのため,インドなど一部での研究にとどまり,実用化にはいたっていない。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by