知恵蔵mini 「トリノの聖骸布」の解説 トリノの聖骸布 磔刑によって死亡したイエス・キリストの遺体を包んだと伝えられている布。縦4.36メートル、横1.1メートルの杉綾織の亜麻布で、表面にキリストとされる男性の全身像が浮かび上がり、血痕のような染みが残されている。1353年にフランスで発見され、1578年よりイタリア・トリノの聖ヨハネ大聖堂で保管されている。この布の真偽を巡っては長く論争が続いており、幾度も研究者による科学的な調査が行われてきたが、2013年現在も結論には至っていない。布は25年に1回のペースで一般公開されてきたが、00年の公開後、02年に修復作業が施され、10年に再び公開された。13年には、トリノ大司教が15年の春から夏にかけての公開を発表している。 (2013-12-6) 出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報 Sponserd by