トリフェニルビスマス

化学辞典 第2版 「トリフェニルビスマス」の解説

トリフェニルビスマス
トリフェニルビスマス
triphenylbismuth

Bi(C6H5)3(440.30).ブロモベンゼンビスマスナトリウムBiNa3,臭化ビスマス(Ⅲ)BiBr3とジフェニル亜鉛,またはジフェニル水銀(Ⅱ)とビスマスとの反応などで合成される.無色の針状結晶.融点78 ℃.快臭を有し,空気に対して安定である.有機溶媒に可溶,水に不溶.有機ビスマス化合物のなかではもっとも安定である.塩酸で分解してベンゼンと三塩化ビスマスとなる.ICl,ICNとの反応で,それぞれ(C6H5)2BiCl,(C6H5)2BiCNを生じる.アルコールやアミンのフェニル化に,また触媒として用いられる.[CAS 603-33-8]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む