トリーティ(その他表記)Jacopo Torriti

改訂新版 世界大百科事典 「トリーティ」の意味・わかりやすい解説

トリーティ
Jacopo Torriti

13世紀後半に活動したイタリア画家,モザイク師。生没年不詳。生涯に関する記録はほとんどなく,ローマサン・ジョバンニ・イン・ラテラノ大聖堂とサンタマリア・マッジョーレ教会の両後陣モザイクで,その名を知られている。後者の〈聖母戴冠〉は,金地背景や配色において,ビザンティン様式を順守しているが,同時代のカバリーニの影響も見せている。なおアッシジのサン・フランチェスコ教会上院の旧・新約聖書伝の壁画も彼の作とされているが,その帰属に問題が多い。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

関連語 生田

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android