トルニ(読み)とるに(その他表記)Toruń

日本大百科全書(ニッポニカ) 「トルニ」の意味・わかりやすい解説

トルニ
とるに
Toruń

ポーランド中北部、クヤフスコ・ポモジェ県の都市。県議会所在地。人口20万5397(2001)。ドイツ語名トルンThorn。ワルシャワの北西180キロメートルにあり、ビスワ川中流右岸に発達した工業・商業都市。鉄道、道路の交点で、河港があり、交通上の要地である。コペルニクス生誕の地として知られる。町は1231年に歴史に登場し、ポーランド王国の商業中心地として繁栄したが、チュートン騎士団東漸において東プロシア植民運動の拠点となった。以来、交易・商業活動に多くのドイツ人が活躍したため13~17世紀のドイツ風の建物が多く、広場を中心にゴシックの市庁舎、教会、大学、城壁跡などの建造物がみられる。1997年に「中世都市トルニ」として世界遺産の文化遺産に登録されている(世界文化遺産)。周辺地域の農産物の集散加工地で、近代工業としては化学(とくにゴム製靴生産)、機械、木材加工、印刷工業が立地する。

山本 茂]

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