トロイカ体制(読み)トロイカタイセイ

デジタル大辞泉 「トロイカ体制」の意味・読み・例文・類語

トロイカ‐たいせい【トロイカ体制】

三人実力者組織を指導し運営する、集団指導の仕組み。トロイカ方式
[補説]旧ソ連で、スターリン死後マレンコフフルシチョフ、ヴォロシーロフら三人に権力を分散して国政を担当した集団指導体制の称から。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のトロイカ体制の言及

【集団指導】より

…有能なカリスマ的な指導者が不在となった場合に,複数のサブリーダーが組織の集団指導を継承するような例は,宗教や思想運動上みられるが,この指導原理は共産党による支配体制,とくにソ連の歴史過程で確立された。レーニン死後のスターリン,ジノビエフ,カーメネフらによるトロイカ体制もその一例であるが,とくにスターリンの個人崇拝を経験したのち,個人による恣意的支配を防止し,統治の制度的安定をはかる目的で集団指導を強調した。マレンコフ,フルシチョフらによる集団指導体制や,フルシチョフ失脚後行われたブレジネフ,コスイギンらによる党と政府の分掌はその例である。…

※「トロイカ体制」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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