とんだ茶釜(読み)トンダチャガマ

大辞林 第三版の解説

とんだちゃがま【とんだ茶釜】

明和(1764~1772)頃の流行語で、「思いがけない美人」の意、という。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

精選版 日本国語大辞典の解説

とんだ 茶釜(ちゃがま・ちゃまが)

とんだよいもの、とんだよいことの意。江戸、谷中笠森の茶屋女お仙の美しさをみて言い出された流行語。また、さらに発展して、お仙のいなくなった後、その茶屋におやじが店番していたところから、「とんだ茶釜が薬鑵と化けた」ともいわれ、とんだことの意にも用いられた。
洒落本・辰巳之園(1770)通言「とんだ茶釜(チャカマ)の辨。是は谷中笠森に有しおせんが美くしきを見て、顔と顔と見合、能女とも誉られず、茶釜になぞらへて、とんだ茶釜と云出したると也」
[補注]本来は変わった異様な茶釜の意で、群馬県館林の茂林寺の文福茶釜伝説から出た語と見られ、それを笠森お仙のたとえに用いたのであろう。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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