とんだ茶釜(読み)トンダチャガマ

デジタル大辞泉 「とんだ茶釜」の意味・読み・例文・類語

とんだ茶釜ちゃがま

とんだよいもの。とんだ美人江戸、谷中笠森の茶屋女お仙の美しさに対して言い出された流行語。→笠森お仙

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精選版 日本国語大辞典 「とんだ茶釜」の意味・読み・例文・類語

とんだ 茶釜(ちゃがま・ちゃまが)

  1. とんだよいもの、とんだよいことの意。江戸、谷中笠森の茶屋女お仙の美しさをみて言い出された流行語。また、さらに発展して、お仙のいなくなった後、その茶屋におやじが店番していたところから、「とんだ茶釜が薬鑵と化けた」ともいわれ、とんだことの意にも用いられた。
    1. [初出の実例]「とんだ茶釜(チャカマ)の辨。是は谷中笠森に有しおせんが美くしきを見て、顔と顔と見合、能女とも誉られず、茶釜になぞらへて、とんだ茶釜と云出したると也」(出典洒落本辰巳之園(1770)通言)

とんだ茶釜の補助注記

本来は変わった異様な茶釜の意で、群馬県館林の茂林寺の文福茶釜伝説から出た語と見られ、それを笠森お仙のたとえに用いたのであろう。

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