茂林寺(読み)モリンジ

世界大百科事典 第2版の解説

群馬県館林市にある曹洞宗の寺。山号は青竜山。開基は豪族赤井照光である。照光はかねてよりに心を寄せていたが,小田原の最乗寺28世大林正通(だいりんしようつう)を開山に迎え,1468年(応仁2)当寺を創建した。1522年(大永2),当寺は朝廷から綸旨(りんじ)を受けて勅願所となり,江戸時代には23石余の朱印地を受けていた。この間,数度の火災で古文書類を失ったが,寺宝には文福茶釜伝承をもつ茶釜がある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

群馬県館林(たてばやし)市にある曹洞(そうとう)宗の寺。山号は青竜山(せいりゅうざん)。本尊は釈迦牟尼(しゃかむに)仏。1468年(応仁2)青柳(あおやぎ)城主赤井正光(まさみつ)が建立、最乗寺の僧大林正通(だいりんしょうつう)を開山とした。1522年(大永2)には後柏原(ごかしわばら)天皇の勅願寺となる。江戸時代の朱印地は23石余。分福茶釜(ぶんぶくちゃがま)の伝説で知られる寺で、正通の従僧守鶴(しゅかく)が大法要のため出してきた茶釜の湯はいくら汲(く)んでも尽きることなく、福を分かつ分福茶釜と名づけられて有名になった。守鶴はムジナが化けたものとの伝説から、江戸時代におとぎ話にもなり、宝物館には分福茶釜、一花千金の牡丹(ぼたん)として有名な明(みん)国の舜挙(しゅんきょ)筆の花鳥墨画など寺宝多数がある。

[中山清田]

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精選版 日本国語大辞典の解説

群馬県館林市堀工(ほりく)にある曹洞宗の寺。山号は青龍山。応仁二年(一四六八)創建。開基は赤井正光。開山は大林正通(だいりんしょうつう)。これより先、応永三三年(一四二六)守鶴が正通を招いて小庵を結んだのに始まり、千人法会に守鶴が持参したと伝えられる文福茶釜の伝説で名高い。

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