20世紀西洋人名事典 の解説
トーマス・アーネスト ヒューム
Thomas Ernest Hulme
1883 - 1917
英国の批評家,哲学者。
ノース・スタッフォードシャー生まれ。
ケンブリッジ大学を放校後、ベルリンでドイツ哲学、心理学を研究する。1908年ロンドンで「詩人クラブ」を創立、’09年には文学サロンを開く。第一次大戦勃発とともにフランス戦線に従軍し、’17年に戦死する。生前に発表したのはベルグソンの翻訳「形而上学序説」、G.ソレルの翻訳「暴力論」のみだが、イマジズム運動の創始者の一人として、T.S.エリットをはじめとする現代文学に多大な影響を与えた。著述は死後「思索集」(’24年)、「続思索集」(’55年)にまとめられた。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報