トーユン市(読み)トーユン(英語表記)Duyun

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「トーユン市」の意味・わかりやすい解説

トーユン〔市〕
トーユン
Duyun

中国西南地方,クイチョウ (貴州) 省南部の市。チエンナン (黔南) プイ (布依) 族ミヤオ (苗) 族自治州の行政中心地。ミヤオリン (苗嶺) 山地の広い盆地にあり,チエンクイ (黔桂) 鉄道が通る。清代には都いん府の府治であった。省南部の行政,経済,交通,商業の中心地で,新興の工業都市でもある。農村部では米,トウモロコシ,小麦,豆,カラムシ,タバコ,茶,菜種を産する。赤鉄鉱石炭を産し,鉄鋼工場が立地するほか,クイヤン (貴陽) 市の製鉄所に送る。電機,ポンプ,カラムシ紡織,製紙セメントなどの工場がある。人口 41万 7153 (1990) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報