旺文社世界史事典 三訂版 「ドイツの統一」の解説
ドイツの統一
ドイツのとういつ
ウィーン会議以後,ドイツの統一と自由を求める運動が盛んとなり,1834年,プロイセン王国の指導下に関税同盟が結成され,まず経済上の統一が進んだ。1848年の三月革命は失敗したが,オーストリアをふくめた大ドイツ主義に対するプロイセンを中心とした小ドイツ主義による統一の方向が有力となり,50年代の産業革命の進展はますますドイツの統一を急務とした。ビスマルクの鉄血政策は普墺 (ふおう) 戦争の勝利によるプロイセン主導の北ドイツ連邦発足をもたらし,さらに普仏 (ふふつ) 戦争の勝利によって,1871年ドイツ帝国が成立し,南ドイツ諸国がこれに加わることにより統一が完成した。
出典 旺文社世界史事典 三訂版旺文社世界史事典 三訂版について 情報