大学事典 「ドイツ大学教員連盟」の解説
ドイツ大学教員連盟[独]
ドイツだいがくきょういんれんめい
ドイツの大学教員の団体。1920年設立のドイツ大学連盟(Verband der Deutscher Hochschulen)を継承するものとして50年に設立された。原語名称に教員という語は含まれておらず,直訳するとドイツ大学連盟となるが,構成員や活動の目的・内容からドイツ大学教員連盟とする。略称はDHV。およそ2万9000人の教員が加入しており,ヨーロッパで最大の大学教員の団体であるが,加入できるのはいわゆる大学の教員,すなわち教授,助教授,講師,名誉教授などであり,大学教授資格を取得中の者,ジュニア・プロフェッサー(準教授),外国の大学のドイツ人教員も加入できるが,専門大学の教員は加入することができない。定款によれば,国,大学,メディア等に対して大学教員の利益を代表すること,ドイツの大学教員の国際的競争力のある適切な労働条件のために尽力すること,研究・教育・自治の活動と関連するすべての問題において構成員に助言し,支援することなどを目的としている。会員から徴収される会費により運営されており,総会は年1回開催される。州ごとに州大学教員連盟が組織されている。
著者: 長島啓記
出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報