普及版 字通 の解説
14画
[字訓] めしつかい・わかもの
[説文解字]
[字形] 形声
声符は(童)(どう)。は受刑者。目の上に入墨を加え、結髪を許されない。〔説文〕八上に「未だ冠せざるなり」と童子の意とするが、のちを童子に、を僕の意に用いる。〔説文〕は・の訓を互易している。
[訓義]
1. めしつかい、こもの、しもべ。
2. おろか、くらい。
3. わかもの、元服前の年少者。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕 ヤツガレ・ヤツコ・ワラベ・カタイナシ・ツカヒビト・ツク・マツ 〔字鏡集〕 ヤツガレ・ヤツコ・ワラハベ・カタクナシ・オロカナ・ツカヒビト・ツク・ワラハ・ナツ
[語系]
・dongは同声。〔説文〕にをとするが、〔詩、衛風、蘭〕に「子」、〔易、〕に「」のように用いる。〔左伝〕などに多くみえる「謠」は僕服役の者が歌う労働歌をいう。もとと通用し、のち・に分岐した字である。
[熟語]
幹▶・客▶・御▶・昏▶・▶・子▶・児▶・豎▶・女▶・然▶・男▶・奴▶・▶・夫▶・婦▶・僕▶・▶・▶・約▶・謡▶・隷▶
[下接語]
家・歌・官・狂・狡・山・侍・田・奴・童・買・・僕・妖・吏
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報