ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ドゥランゴ州」の意味・わかりやすい解説 ドゥランゴ〔州〕ドゥランゴDurango メキシコ中北部内陸の州。州都ドゥランゴ。太平洋に面するシナロア州の東に接する州で,西部は西マドレ山脈,東部はメキシコ高原から成る。山脈に発し東流するナサス川が州内最大の川で,その河水は灌漑用水として重要な役割を果し,その下流域である州北東部から隣接するコアウイラ州にかけては,ラグナ地区と呼ばれる灌漑農業地帯が形成されている。主要作物はワタ,コムギ,トウモロコシ,タバコ,サトウキビ,野菜,果樹など。銀,金,硫黄,スズ,石炭,辰砂 (水銀の原鉱) ,アンチモン,銅,鉄などの鉱物資源が豊富で,古くから採掘され,鉱業が州の主産業となっているが,輸送網が未発達であるため,開発はまだ一部に限られている。州都に近いメルカド山の赤鉄鉱床,サンディマス付近のカルデラリア銀山のほか,マピミ,ノンブレデディオス,パパスキアロ,サンフアンデルリオなどが鉱業中心地となっている。州内交通は州都と北東部のゴメスパラシオを中心とした鉄道・道路網による。面積 12万 3181km2。人口 135万 2156 (1990推計) 。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by