改訂新版 世界大百科事典 「ドゥルカディル侯国」の意味・わかりやすい解説 ドゥルカディル侯国 (ドゥルカディルこうこく)Dulkadir モンゴル西征によりアナトリア東部に移住したトルクメン族の一支族ドゥルカディル族の国家。1337-1515年。ユーフラテス川上流のマラシュを中心に勢力を拡大し,はじめマムルーク朝に服したが,15世紀前半からオスマン朝の従臣としてマムルーク朝,アク・コユンル朝,サファビー朝諸国家の進出に対抗しつづけた。オスマン朝とは通婚関係にあり,同族の血をひくセリム1世によって,1515年オスマン帝国に併合された。執筆者:小山 皓一郎 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by