どたばた

精選版 日本国語大辞典 「どたばた」の意味・読み・例文・類語

どた‐ばた

[1] 〘副〙 (「と」を伴って用いることもある)
① 物がつづけざまにぶつかる音、走り回ったり、とっ組み合いをしたり、あばれ騒いだりして、荒々しくたてる音、また、そういうさまを表わす語。
※俳諧・七番日記‐文化一二年(1815)八月「どたばたは婆々の砧としられたり」
② あわてふためくさまを表わす語。
福翁自伝(1899)〈福沢諭吉〉一身一家経済の由来「そんな事にドタバタするよりか、金は金で仕舞て置て」
[2] 〘名〙
※思出の記(1900‐01)〈徳富蘆花〉七「二階も落つる様な相撲柔術のどたばたを、やったり」
狂風記(1971‐80)〈石川淳〉三二「『晩までにいそいであたらしいホンを一つ書かなくちゃ』『うれしい。またドタバタにして下さるわね』」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「どたばた」の意味・読み・例文・類語

どた‐ばた

[副](スル)
騒がしく走り回ったりあばれたりする音や、そのさまを表す語。「子供たちがどたばた(と)はしゃぎ回る」「どたばたしてはいけません」
あわてふためくさまを表わす語。「朝寝坊してどたばたしながら準備する」
[名]どたばた喜劇」の略。「どたばたを演じる」
アクセントタバタ、はドタバタ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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