…65年の《至福千年》では,江戸時代とアナーキズムの精神とを橋渡しし,日本の革命運動の根底を凝視する新しい視界をひらく。71年からは記紀伝承と現代東京を結びつける大作《狂風記》を執筆して,80年に刊行。83年には《六道遊行》を発表するなど,齢80歳を越えてなお衰えぬ旺盛な創作力は日本近代文学の一つの驚異であり,その学識の深さにかけても例外的な小説家といえよう。…
※「狂風記」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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