ドラビダ型建築(読み)ドラビダがたけんちく(その他表記)Dravidian style

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ドラビダ型建築」の意味・わかりやすい解説

ドラビダ型建築
ドラビダがたけんちく
Dravidian style

インドのヒンドゥー教ジャイナ教の寺院建築様式を地方的特色によって3区分する場合の1つで,南部型ともいう。主としてチェンナイ (マドラス) 以南の地域とセイロン島北部において,7世紀以降,17~18世紀にいたるまで発展した。顕著な特徴は,ビマーナ (本殿) の上部がピラミッド状を呈し,その頂部にドーム状のストゥーピカが載っていること,また聖域を囲む周壁に高大なゴープラムが設けられていることなど。代表的遺構にはマハーバリプラムの「5つの堂」 (7世紀初頭) ,カーンチプラムカイラーサナータ寺 (8世紀初頭) ,タンジョールの大寺院 (11~17世紀) ,マドゥラのミーナクシー寺 (17世紀) などがある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

イチロー

[1973~ ]プロ野球選手。愛知の生まれ。本名、鈴木一朗。平成3年(1991)オリックスに入団。平成6年(1994)、当時のプロ野球新記録となる1シーズン210安打を放ち首位打者となる。平成13年(...

イチローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android