カイラーサナータ寺(読み)カイラーサナータじ(英語表記)Kailāsanāta Temple

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カイラーサナータ寺」の意味・わかりやすい解説

カイラーサナータ寺
カイラーサナータじ
Kailāsanāta Temple

ヒマラヤ山脈カイラーサ山に住むというシバ神カイラーサナータをまつるヒンドゥー教寺院。インドエローラカーンチプラムに代表的実例が見られる。エローラ石窟の第16窟にあたるカイラーサナータ寺は,ラーシュトラクータ朝ダンティドゥルガが 8世紀前半に造営したもので,山裾の天然の岩から全体を彫り上げており,正面から重層楼門,ナンディン牛祠堂(→ナンディー),拝殿本殿と続き,屋根はピラミッド状を呈する。全体の規模は横幅 53m,奥行 90m,高さ 33mに及ぶ。(→ドラビダ型建築

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