ゴープラム(英語表記)gopuram

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ゴープラム」の意味・わかりやすい解説

ゴープラム
gopuram

インドドラビダ型建築ヒンドゥー教寺院に特有の高大な石造楼門。プランは横に長い長方形で,中央部に通路を設けた初層の上に多層,四角錐台状の高塔を載せ,その表面を神像,人物像,鳥獣像などで濃密に飾り,最上部にかまぼこ形の屋根を置く。9~13世紀のチョーラ朝時代から徐々に発達し,14~16世紀のビジャヤナガル朝時代以降特に大規模なものが建てられた。タンジョール,スリランガム,マドゥラなどの大寺院では何重もの周壁の各辺中央部にそれぞれゴープラムがそびえ,なかには高さ 50mをこえるものもある。

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