出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…北型はインド北半の広い地域に分布し,本殿(ビマーナ)の屋根が砲弾形の高い尖塔を形成し,カジュラーホやブバネーシュワルの諸寺がその代表である。南型の本殿の屋根はピラミッド状で,時代が下るとともに本殿よりも楼門(ゴープラム)を高くする傾向が強い。その代表例は,カーンチープラム,タンジョール(タンジャーブール),マドゥライなどタミル・ナードゥ州に多い。…
…南型建築では,ビマーナの方錐高塔部の頂にある小屋根をいい,その形式はさまざまである(図2)。またゴープラムgopuram(楼門)やその他の建物の頂の小屋根もシカラという。【肥塚 隆】。…
…これらのうちカジュラーホやブバネーシュワルの諸寺は北型建築を代表し,本殿が砲弾形の高塔形式をとる。それに対しタミル地方を中心に分布する南型では本殿の屋根はピラミッド状で,囲壁の正面または四辺にゴープラムgopuramと呼ばれる楼門を建て,ゴープラムは時代が下るとともに高大さを誇るようになる。ホイサラ朝の寺院は中間型と呼ばれ,南北両型の折衷である。…
※「ゴープラム」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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