ビマーナ(英語表記)vimāna

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ビマーナ」の意味・わかりやすい解説

ビマーナ
vimāna

インドのヒンドゥー教ジャイナ教寺院における本殿をいう。多くの寺院では,前方マンダパ (拝殿) その他の施設が接続する。一般にビマーナ基壇の上に建つ堅固な石造建築で,内部にガルバグリハ (本尊を安置する室,神祠) を備え正面に扉口を付している。北インドの寺院ではガルバグリハの屋上に砲弾状のシカラ (高塔) がそびえる。南インドの寺院では屋根が重層してピラミッド状を呈し,その上に建つシカラは比較的小さい。なお,ビマーナはこうした上部構造だけをさし,逆に本殿全体をガルバグリハと呼ぶこともある。

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