ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ドラフト暴動」の意味・わかりやすい解説 ドラフト暴動ドラフトぼうどうDraft Riots of1863 アメリカ南北戦争中,300ドル支払うか,身代りを立てれば徴兵を忌避できるという,貧乏人に不利な連邦徴兵法に反対し,ニューヨーク市で起った大暴動 (1863.7.13~16.) 。小さな暴動はいくつかの都市でも起った。暴動を起したのはおもに外国生れ特にアイルランド移民の労働者で,略奪,放火を続け,徴兵事務所を襲撃したが,軍隊の出動でようやく鎮圧された。この暴動には奴隷解放により南部から黒人労働者が流入してくることを恐れた労働市場における人種的な敵意が背景にあった。実際雇い主側はストライキ破りに黒人を利用した。したがって白人暴動は無実の黒人に怒りをぶつけ,黒人街などを襲った。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by