ナウムブルクの作家(読み)ナウムブルクのさっか(英語表記)Naumburger Meister

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ナウムブルクの作家」の意味・わかりやすい解説

ナウムブルクの作家
ナウムブルクのさっか
Naumburger Meister

ドイツ・ゴシック彫刻の最も重要な作家ナウムブルク大聖堂の彫像以外には何も知られていないので,この名で呼ばれる。ナウムブルク大聖堂の西内陣は 1250年頃から 1570年頃までに制作されたが,最も早く制作された 12体の寄進者の像と一連イエス受難磔刑浮彫を制作した工房の長。ドイツ生れで,たぶん北フランスで修業したと考えられる。ドイツ各地に彼の作品と思われるものが残る。情緒,感情表現を前代までの理想的,記念碑的彫刻に結びつけ,中世美術の新しい面を開いた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

太陽フレア

太陽の表面にあるしみのように見える黒点で起きる爆発。黒点の磁場が変化することで周りのガスにエネルギーが伝わって起きるとされる。ガスは1千万度を超す高温になり、強力なエックス線や紫外線、電気を帯びた粒...

太陽フレアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android