知恵蔵mini 「ナガミヒナゲシ」の解説 ナガミヒナゲシ ケシ科の一年草。地中海沿岸の原産で、和名は細長い実の形に由来する。茎の高さは約20~60センチメートルで、羽状に深く裂けた葉を持つ。秋に発芽して越冬し、春にオレンジ色の四弁花を咲かせる。一個体で最大15万粒の種子の生産を可能とし、繁殖力は非常に強い。日本では1961年に東京都世田谷区で初めて発見されて以降、分布域が広がり、2007年時点では青森、沖縄の両県を除く全国で繁殖が確認されている。麻薬の原料となるアルカロイドを含有していないため、17年現在、国の特定外来生物や要注意外来生物には指定されていない。しかし、根と葉に含まれる物質に周辺植物の生育を阻害する作用があるとして、在来植物や生態系への影響が指摘されている。 (2017-5-16) 出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報 Sponserd by