化学辞典 第2版 「なめし法」の解説
なめし法
ナメシホウ
tanning
皮を革にかえる工程.革は乾燥しても,堅くも,もろくもならず,腐敗もしなくなり,耐水性になる.クロム錯塩を用いるクロムなめしは,皮を食塩と硫酸混液に浸し,ヒドロキシ硫酸クロムを主成分とするなめし液を加え,一夜放置する.クロム革は柔軟性,耐熱性にすぐれている.タンニンなめしは皮をタンニン液に浸すもので,タンニン革は堅く,強靭,耐水性である.油なめし,ホルマリンなめし,ミョウバンなめし,ジルコニウムなめしもある.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報