なめり(読み)ナメリ

デジタル大辞泉 「なめり」の意味・読み・例文・類語

な◦めり

[連語]連語「なんめり」の撥音の無表記。であると見える。であるらしい。
「うるはしき皮―◦めり」〈竹取

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「なめり」の意味・読み・例文・類語

な‐・めり

  1. ( 断定助動詞「なり」の終止形一説連体形)が推定の助動詞「めり」を伴うとき音便化して「なんめり」となり、その撥音「ん」が表記されなかったもの ) 主として外観から判断、推定する意を表わす。…であると見える。…であるらしい。
    1. [初出の実例]「子に成給ふべき人なめり」(出典:竹取物語(9C末‐10C初))

なめりの補助注記

「な」の性質については「ななり」の補注参照。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android