ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ナン・タルン」の意味・わかりやすい解説 ナン・タルンNang Talung タイの影絵人形芝居。ナンは「影」,タルンとは南部地方の「バンタルン」あるいは人形遣いを意味する「ダラン」のなまった語とされる。おもにタイ南部で上演されるが,乾季の頃には村々の祭礼を巡業する。人形の遣い方にはインドネシアやマレーシアのワヤン・クリとの関連性がみられ,1人の人形遣いがスクリーンの前にすわって複数の人形を操り,物語を語る形式をとる。人形はナン・ヤイのものに比べて小さく,半透明の色が塗られている。音楽は,太鼓,銅鑼,笛,シンバルで編成される。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by