日本大百科全書(ニッポニカ) 「ニイガタヤチネズミ」の意味・わかりやすい解説
ニイガタヤチネズミ
にいがたやちねずみ / 新潟谷地鼠
red-backed vole
[学] Aschizomys niigatae
哺乳(ほにゅう)綱齧歯(げっし)目キヌゲネズミ科の動物。本州中部のおもに亜高山帯から高山帯の森林に生息している。富士山にはいない。長野市近郊では海抜400メートルの低地にも生息している。頭胴長10~12センチメートル、尾長6~8センチメートル、体重40~50グラム。春から夏に出産、1産2~7子。乳頭4対。草食性で大臼歯(きゅうし)も無根歯。トウホクヤチネズミ(東北地方)、ワカヤマヤチネズミ(紀伊半島)とともに、ヤチネズミと総称される。これらが別種であるか否かについては、まだ解決されていない。
[宮尾嶽雄]