ニグリ値【Niggli value】
岩石の化学分析の結果の重量百分率の値をそれぞれの酸化物の分子量で割って分子数比(モル数比)に換算する.Fe2O3 の分子数はFeOに換算してそちらに加算する.Al2O3,FeO+MgO+MnO,CaO,K2O+Na2O の分子数の百分率を求め,それぞれの数位を al,fm,c,alk として表す(al+fm+c+alk=100).SiO2,TiO2,P2O5,H2Oなどの分子数は,Al2O3 の分子数を al としたのと同じ換算係数をかけて換算し,それぞれ si,ti,p,h で表す.
さらにK2O/alk=k,MgO/fm=m&scriptg; を求め,最後に si- {(alk をすべて長石にするのに必要なSiO2 量)+(c をすべて灰長石にするのに必要なSiO2 量) }=qa を求める.こうして得られた al,fm,c,alk,m&scriptg;,k,qa の値をニグリ値,またはニグリ数という.前六者は火成岩や変成岩の化学的関係を論じるのに有益で,qz は存在しうる後部成分を暗示する.qa がプラスの大きな値の組成を示す岩石にはシリカに富む鉱物が存在するし,負の大きな値であれば,カンラン石や長石類が存在することがわかる.
出典 朝倉書店法則の辞典について 情報
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ニグリち
ニグリ値
Niggli value
P.Niggli (1920)が化学組成による岩石分類法の基礎として用いた数値。その大要は次のとおり。各酸化物の重量百分率をモル数に換算する。Fe2O3のモル数は2倍してFeOに加える。Al2O3+Cr2O3(al),FeO+MnO+MgO(fm),CaO+BaO+SrO(c),Na2O+K2O+LiO(alk)の値を,al+fm+c+alk=100となるように計算する。さらに次の諸量を求める。k=K2O/(Na2O+K2O),mg=MgO/(MgO+FeO+MnO),Si=(SiO2×al)/Al2O3, Si′=100+4alk(ただしalk>alのときはSi′=100+3al+alk),9Z=Si-Si′。
執筆者:山崎 正男
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報
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ニグリ値
火成岩の化学分析値の重量パーセントを,対応する酸化物の分子数から作った分子量で割ったもの.これらの値をグループにまとめ,加算して再計算して100とした値で,ニグリ値のsi, al, fm, c, alkを作る[Niggli : 1927, Barth : 1952].この値は比較的容易に計算できて便利であるが,最近はあまり使用されない.
出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報
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