最新 地学事典 の解説
ニューイングランドしゅうきょくたい
ニューイングランド褶曲帯
New England fold belt
オーストラリア東縁の中古生界(カンブリア紀前期〜三畳紀後期)の島弧海溝系からなる地質帯で,複数の時代の付加体・変成付加帯,オフィオライト,前弧堆積盆,花崗岩プルトンから構成。珊瑚海沿岸(ケアンズ~ブリスベン南方)に伸びる北部地帯と,タスマン海沿岸(ニューカッスル北方~コフズハーバー)からブリスベン西方に広がる南部地帯があり,南部地帯の地質構造は巨大なオロクラインで特徴づけられる。南部地帯の東部には延長350kmに達するピールマンイング断層系に沿って蛇紋岩メランジュが点在し,古生代前期の角閃岩やエクロジャイト,古生代後期の青色片岩を伴う。タスマン海に面したポートマッコリー産ローソン石エクロジャイト・青色片岩についても古生代前期の沈み込み変成作用によると考えられたが,近年の研究で北部地帯の青色片岩と同様に古生代後期の変成岩と判明。
執筆者:辻森 樹
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

