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ニード・ブラインド奨学金(読み)ニード・ブラインドしょうがくきん

大学事典 の解説

ニード・ブラインド奨学金
ニード・ブラインドしょうがくきん

アメリカ合衆国の有名私立大学を中心に導入されている奨学金制度。入学選考の際に,学生が属する家庭の収入を伏せることをニード・ブラインド(need-blind)という。裕福な家庭出身の学生の大学への寄付金を目当てに,選考の公正さがそがれることがないようにするための施策である。そして選考後,学生の出身家庭の年収にもとづく奨学金が給付される。アメリカの有名私大は学問的な名声の追求のために大学院比重が大きい。そうした大学院の授業料は,原則として奨学金で埋め合わせることで,7割以上の学部生が通う全国の州立大学から優秀な学生を確保してきた。したがって,学部には大学院を支える集金機能を求められる傾向があった。それを是正するためにニード・ブラインド選考および奨学金が導入されたとされるが,その背景には州立大学の授業料の高騰によって貧困層への敷居が高くなり,有名私大が自前で,裕福でなくても優秀な学生を学部の段階から確保したいという意向が働いているように思われる。
著者: 白石嘉治

出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報

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