建具によって部屋の内外を区画するとき、床面に敷く横木のこと。窓など開口部の下部に入れる横木もいう。門にも用いることがある。引き戸の場合には、建具を受け、横に滑らせるために、上面にレールを打つか溝を彫る。日本建築ではヒノキ、スギ、ツガなどを用い、建具を受ける上面に柾目(まさめ)をみせるのが普通である。溝が摩耗するので、溝の底に厚さ6ミリメートルほどの堅木を沈めることもある。引き通し雨戸の一筋敷居の場合には、堅木のほかに厚さ2ミリメートル程度の黄銅板などの金属板を底に入れることもある。重い戸の場合には、そろばんとよぶローラーがたくさんついた板を入れることがある。敷居の厚さは4~5センチメートルとし、幅は畳敷きのところでは柱の面内にあわせる。縁側などの場合には、柱幅にあわせる。上面は、畳敷きの場合には畳の上面にそろえる。江戸時代初期の木割書『匠明(しょうめい)』では、厚さは柱面三つ(柱の3/10)、幅は柱と同じと規定されている。近年はアルミサッシなどの普及により、金属の敷居も多くなった。敷居には、溝のない無目(むめ)敷居(滑(ぬめ)敷居、めくら敷居ともいう)、床より高い位置にある中敷居、普通の敷居より背があり柱に柄差しにした指(さし)敷居、欄間(らんま)などに用いる厚さの薄い薄敷居などがある。
[平井 聖]
出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
出典 リフォーム ホームプロリフォーム用語集について 情報
…〈しきい〉ともいう。通常,反応を起こすのに最小必要限の刺激の強さをいい,その値を閾値という。閾以下の強さの刺激(閾下刺激)では反応は起こらない。たとえば,網膜に視覚感覚を起こす最小の光の強さなどであるが,刺激によって反応を起こす種類の現象一般に用いられる言葉である。閾値は刺激の物理的な性質や時間経過によっても変化する。また反応する側の種々の内部要因によっても変わる。たとえば,同じ刺激が繰り返し与えられると,閾値が上がり,反応が起こらなくなるし,また逆にその刺激が長い間与えられず,反応の動機づけ(いわゆる衝動)が高まってくると,閾値が低下する。…
※「敷居」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報
常に身に迫る一触即発の危険な状態をいう。シラクサの僭主ディオニュシオス1世の廷臣ダモクレスが王者の幸福をたたえたので,王がある宴席でダモクレスを王座につかせ,その頭上に毛髪1本で抜き身の剣をつるし,王...
11/10 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
10/26 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典を更新
10/19 デジタル大辞泉プラスを更新
10/19 デジタル大辞泉を更新
10/10 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
9/11 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新