ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヌーチヤンリス族自治州」の意味・わかりやすい解説 ヌーチヤン(怒江)リス族〔自治州〕ヌーチヤンリスぞくNujiang Lisuzu 中国西南地方,ユンナン (雲南) 省北西端の自治州。北はチベット (西蔵) 自治区,西はミャンマーと境を接する。 1954年に自治州となった。行政中心地のあるルーシュイ (瀘水) 県ほか1県と2自治県から成る。ホントワン (横断) 山脈の高山峡谷地帯で,南北に並行するカオリーコンシャン (高黎貢山) 山脈,ヌーシャン (怒山) 山脈,ユンリン (雲嶺) 山脈の間をタンルウィン川の上流ヌー (怒) 江,メコン川の上流ランツァン (瀾滄) 江が深い谷を刻んで南流している。水力資源,林産資源,地下資源が豊富であるが,まだほとんど開発されていない。谷は温暖多雨で,トウモロコシ,イネ,コムギを栽培。山腹では牧畜が盛ん。森林が繁茂し,獣皮,漆のほか漢方薬材のオウレン,麝香,鹿茸,バイモ,冬虫夏草などを産する。農機具製造工場や農産物加工工場がある。住民はリス族,漢族,パイ族,ヌー族,プミ族,トールン族,イ族,チベット族。人口 43万 9797 (1990) 。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by