化学辞典 第2版 「ネオエンドルフィン」の解説
ネオエンドルフィン
ネオエンドルフィン
neoendorphin
脳に存在するオピオイドペプチドの一種.オピオイド(モルヒネ)受容体と特異的に結合してモルヒネ様鎮痛作用を示すもの.エンケファリン(ペンタペプチド)と長鎖のエンドルフィンとがあるが,あらたにα-およびβ-ネオエンドルフィンの2種類が見いだされた.たとえば,前者はブタの視床下部から単離されたデカペプチドC60H89N15O13(1228.46).海馬や線条体にも多量に存在し,他方,後者は下垂体後葉に多く存在する.これらの生理活性は,前者がロイシンエンケファリンの22倍,後者が8.3倍である.[CAS 77739-20-9:α]
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報