ねつ

精選版 日本国語大辞典 「ねつ」の意味・読み・例文・類語

ねつ

〘名〙 (形容詞ねつい」の語幹から)
① (形動) 物事をゆっくりと正確にすること。熱心であること。また、そのさま。
日葡辞書(1603‐04)「Netçuna(ネツナ)〈訳〉ネツイと同じ。下(シモ)
② (形動) いやみなこと。皮肉なさま。いやがらせ。
浄瑠璃・八百屋お七(1731頃か)上「ここへたった今幽霊が出ましたら、怖しがって泣かしゃうがの。ハアねつな事をば言やるのふ」
文句非難抗議
浮世草子・当世銀持気質(1770)一「きのふのねつを持て見えたと心得、気の毒さうな顔すれば」
④ 不可能なこと。無理。
※新撰大阪詞大全(1841)「ねついふとは むりいふこと」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android