ねつ

精選版 日本国語大辞典 「ねつ」の意味・読み・例文・類語

ねつ

  1. 〘 名詞 〙 ( 形容詞ねつい」の語幹から )
  2. ( 形動 ) 物事をゆっくりと正確にすること。熱心であること。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「Netçuna(ネツナ)〈訳〉ネツイと同じ。下(シモ)」(出典日葡辞書(1603‐04))
  3. ( 形動 ) いやみなこと。皮肉なさま。いやがらせ。
    1. [初出の実例]「ここへたった今幽霊が出ましたら、怖しがって泣かしゃうがの。ハアねつな事をば言やるのふ」(出典:浄瑠璃・八百屋お七(1731頃か)上)
  4. 文句。非難抗議
    1. [初出の実例]「きのふのねつを持て見えたと心得、気の毒さうな顔すれば」(出典:浮世草子・当世銀持気質(1770)一)
  5. 不可能なこと。無理。
    1. [初出の実例]「ねついふとは むりいふこと」(出典:新撰大阪詞大全(1841))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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